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おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第54章 長男に松野家お呼ばれのちトランプ時々裏


素直で優しい俺の女主ちゃん…。

四つん這いになると、輪になって座る俺らの中央にぱしんと裏返したカードを置いた。

そして、小首を傾げて可愛いお口で…


「……じゅー…」


やりました。

やってのけたよ主ちゃん!

弟達を見ると、数秒固まった後……



「うおぉぉぉおーーーー!!!!」


五人全員ガッツポーズをしながら泣き始めた。


「おそ松ガールッ!!キミってヤツは!!」

「主ちゃーーーん!!!ちょーぜつかわいーーーよーーー!!」


チョロ松なんて手を合わせて拝み始める始末だ。


「……」


一松、無言だけど涙が全てを物語っている。


「オーールタッティーー!!」

「かわいーなーもーーう!!」


なんか、長年の雪辱を果たした高校球児並に泣いてて引くんだけど、だいじょぶかコイツら…?

一方の主ちゃんはと言うと、俺の隣に座って恥ずかしそうに俯いている。

そんな主ちゃんの頭を撫でながら、泣き崩れる弟達に声をかけた。


「お前ら、俺と主ちゃんがこのまま上がっちゃったらゲーム終了よ?いいの〜誰もダウトしなくて?」

「もういい…結果は目に見えている!どうせそのカードはトゥルーカード!オレの…オレの完敗だっ!!」


カラ松は涙を拭いながら、主ちゃんに向かいウインクして親指を立てた。


「主…キミの勇気と度胸に感謝する!こんなに気持ちよく負けられたのは他でもない、キミのおかげだっ!!」

「そ、そうかなぁ…あはは…」

「今温めてやる!!待っていろっ!!」


—ガラッ!—


カラ松は急かしてないのに大急ぎで灯油を入れに行った。


・・・


石油ストーブで部屋があったまると、俺達は再びトランプで遊び耽った。

負け続けた弟達は一人ずつふてくされ、その場に雑魚寝をし始める。

…一時間くらいかな?全員眠るまでにかかったのは。

俺は、ソファーで無防備に眠る主ちゃんににじり寄った。


(主ちゃん、こっからがメインだからな…)


眠る主ちゃんの柔らかい唇をそっと奪い、パーカーに手をかけた。









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