第41章 番外編 F6 十四松先生と二重奏を コーダ
「あぁっ…ぁっ…苦しい……っ!」
太い先生のが膣壁を押し広げるように往復する。
奥がジンジンと熱くなってきた。
「主、大丈夫。きっとキミは、これから沢山ぼくが可愛がって、どんどん綺麗になっていく」
「十四松…せんせい…?」
「女の子はね、男に抱かれると、見違えるほど素敵なレディになるんだ」
「あ…っ」
腰の角度が変わり違う刺激に襲われ、背中が浮いた。
力強い腕が背中を押さえ込む。
「ねぇ、それってまるで花のようだよね?ぼく…キミという可憐な花を、一生かけて大事に育て続けるよ……良いかな?」
「……うれしい…です」
「フフッ、これから何度だって、甘い夢をたっぷり注いであげる…こっちむいて、主…」
サファイアの瞳が、わたしを見つめる。
その瞳はまるで宇宙のようで、わたしを吸い込んでしまいそうだった。
「もう、出すよ……っ」
十四松先生がわたしを抱きしめながら、中に熱い思いを吐き出す。
二人の心はハーモニーのように溶け合い一つになった。
先生は、すぐに引き抜こうと腰を引いたけれど、
「行かないで…ください」
急に離れるのが寂しくなり、汗ばんだシャツに手を回し抱きついた。
「大丈夫。これからずっと、ずっとずーっと側にいるよ?」
十四松先生は困ったように微笑み、わたしの頭を撫でてくれた。
気持ちよくて目を閉じると…
—ねぇ、主ちゃん、ずっと一緒にいようね—
「!!」
頭の中で声が響く。
この声は、十四松先生?
いや…ちがう。
こっちの世界では、ええと…確か。
———十四松くん?
次に目を開けた時、わたしの目に飛び込んできたのは、窓から見える白んだ空と、アパートの天井だった。
上半身を起こし、見慣れた自分の部屋を見回す。
しばらく、受け入れる事が出来なかった。
——あんなに色彩豊かな高校生活が、ただの夢だったなんて。
「そういえば…先生に曲名聞きそびれちゃった…な」
寝起きの腫れぼったい瞼から、涙が一粒ポタリと落ちた。
・・・