第37章 番外編 F6 カラ松と捨て犬
主人公視点
「まいはにー…はなしは…しない…すたーらいとに…ちか、う…」
(眠ってまで変なこと言ってる…)
もうお昼前なのに、今日のカラ松くんはねぼすけだ。
いつも、わたしより先に起きて髪の毛をセットしたりしているのに。
(疲れが溜まってるのかな?…無職だけど)
まぁ、昨日ハロワに行って気疲れしたのかもしれない。
そろりと起き上がり、ごはんを作って待ってようとしたら、
「マイハニーーッ!!」
「キャッ!?」
いきなり大声を出しながらカラ松くんが起き上がったかと思うと、
「これから、アメリカ大統領と対談しに出かけるが、良い子に待っているんだぞ!」
…わたしの胸を揉みながら、涙を流し妄言を吐いている。
「そうだ!旅立ちの前に一回セッグフッ!?」
反射的にボディブローをお見舞いしてしまった。
「寝ぼけてないで、起きてハロワにでも行ってきなさいっ!!」
「は、はい…」
寝起きから、カラ松くんは相変わらずカラ松くんだった。