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おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第5章 四男と雨だれ



「ねぇ、わたしもそれ一口もらってもいい?」


不意に主を言い負かすチャンスが訪れた。

ニタニタと挑発的に笑いながら返す。


「もらってもいい?ください、一松様だろ?」

「あなた様のドクぺをこの汚い雌豚にください、一松様…」

「…よく出来ました」


想像を超えてきやがった!?

なんだこの快感は!?

優越感に浸っていると、なぜか主がクスリと笑った。


「なに?」

「では一松様、こぼさないように、わたしの唇にそうっと注いでください」

「えぇっ!?」

「はい、お願いしまーす」


主の唇が誘うように微かに開く。

なんだこの展開!?なんか、ものすごくエロいーー!!??


「か、勝手に動くなよ」


服従させるつもりが、なぜか言いなりになってしまっているような。

これは一体どんなプレイなんだ。

そうっとグラスを主の唇に当て、傾ける。

ワザと零してやろうかなんて考えてると、


「あははっ!冗談だよ?」


そのままパッとグラスを奪い、主はゴクゴクと自分で飲んでしまった。


「あ…」

「うーん、たまに飲むと美味しいね!ありがとう!」

「そ、そう…」

(まさかのおあずけーー!?)


イタズラっぽい笑顔を向けながら、主は立ち上がった。


「じゃあ、わたしもシャワー浴びてきちゃうね。テレビでも見てて」


テレビをつけて主が部屋から出て行くと、天気予報が始まる。


(…曇りのち晴れ…か…)


おれは、雨が止まないことを願った。
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