第4章 三男とオモチャ
後日談
主ちゃんが帰った後、僕はローターをしまうため押入れを開けた。
奥へしまおうと、押入れの荷物に手をかけた時…
「ただいまー!おーい、誰もいねーのー?」
「う"わぁっ!?」
襖が開き、おそ松兄さんが部屋に入ってきた。
「ん?お前、押し入れなんて開けて何やってんの?」
「あ…い、いや…掃除!掃除しようと」
急いでローターを押入れの奥深くへしまおうとしたその瞬間。
事件は起きた。
——コトンッ…ウィーン…
(あ"あ"ーーーーーーー!!??)
動揺したせいで手が滑り、ローターを落としてしまった。しかも、床に落ちた反動でスイッチが入るという最悪な事態…。
固まる二人。
床で生き物のように這うローター。
「——おっじゃましましたーっ」
気まずい沈黙の後、おそ松は下へと降りて行った。
・・・
その日の夜。
チョロタ之助という新たなあだ名が生まれた…。