第27章 アンケート投票第3位 お風呂でカラ松
主人公視点
お風呂から上がったわたし達は、カラ松くんが作ったお菓子を食べてくつろいでいるんだけれど…
「うーー…頭がいた…い。そして身体が焼けるように熱い…」
「大丈夫?焼けるようにって言うのは、さすがに大袈裟だとは思うけれど…」
わたしの次に、今度はカラ松くんがお風呂でのぼせてグッタリしている。
「あぁ、最期にお前を抱けてよかった。オレの人生のラストを飾るのが、主…お前で本当によかった!グッバイカラ松ガールズ…グッバイマイハニー…」
「はいはい、とりあえずボカリ飲んで」
(ちゃっかりカラ松ガールズにも別れを告げてるし…)
どこの誰だか存じ上げない、そして、存在すらしているのか見当もつかないカラ松ガールズに、少しだけ嫉妬をしながらボカリを手渡した。
「すまない。ハニー」
「あとミウもはいどうぞー」
カラ松くんの膝にミウを乗せると、案の定暴れ出し、彼の身体にみだれひっかきをお見舞いしている。
「いだだだだ!!何で!?ねぇ何でこんな残酷な事を!!」
「べつにー」
格闘する一人と一匹を横目に、わたしはブルーベリーを摘んだ。
ポイっと口に放り込めば、
口いっぱいカラ松くんの愛情で満たされる。
甘酸っぱくてみずみずしい果実は、嫉妬心なんてあっという間にかき消してしまう。
それは、
青く小さな
恋の果実……?