第25章 傷ついたキミの瞳に、青く小さな恋の果実を… カラ松
「最終勧告だ…。その瞳とその手をやめないと、どうなっても知らないぜ…」
「ふふっ…もうわたし、元気だよ?」
挑発的な瞳が誘うように揺らぐ。
あぁ、もう無理だ。
お前にはお手上げだ。
本当は手を出さずにたっぷり休ませてやりたかったというのに…。
主の頭を掴み、唇を重ねた。
「…いいんだな?」
2人の舌がじゃれあい、卑猥な音を立てる。
主の腕がオレの腰に回され、身体が密着する。
耳の裏を舐めると汗の味がした。オレを狂わせる主の味だ。
「あ、待って!昨日途中で寝ちゃってシャワー浴びてなかった」
「今更なんだ。そんなの関係ない」
(むしろ、その方がお前を味わえる…)
「やだやだやだ!シャワー浴びる!」
腕の中で暴れ出し、ぽかぽか背中を叩かれた。
やれやれだ。
愛しくてたまらないぜ…。
「わかった!わかったよ!その代わり、一緒に入るからな!」
「え?あ、ちょっと!」
オレは軽々と主をお姫様抱っこして、バスルームに向かうのだった。
アンケート投票第3位 ショートストーリーに続く