• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第4章 三男とオモチャ


チョロ松視点




今日は僕以外みんな外に出払っている。
そんな静かな松野家に、チャイムが鳴り響いた。


「は、はーいっ!」


少し緊張しながら玄関の引き戸を開けると、そこにいたのは!


「チョロ松くんっ。こんにちは!」


僕だけの僕だけによる僕だけのためのアイドル主ちゃん!!


「いらっしゃい…!あ、上がってよ!」

「ふふっ、お邪魔しまーす!」


主ちゃんがウチに遊びに来るのは今日が初である。

何度も会っているのに、未だに緊張している僕が可笑しかったのか、彼女はクスッと微笑んだ。

こう見えても、主ちゃんと出会う前はろくに女子と話せなかったんだ。
自分の成長は自分で褒めてあげることにしよう。

主ちゃんより先に階段を登り、僕は襖を開けた。


(よしっ…!無臭だよ…な?)


兄弟がいなくなったのを見計らい、僕は事前に部屋中をファブリーズで除菌しまくった。
普段野郎六人が過ごしているんだから、絶対臭い、野郎臭い!
そんな部屋に、大切な主ちゃんを案内する訳にはいかなかった。


「狭い部屋だけど、どうぞ!」


野郎臭がしないのを確認してから彼女を招き入れた。



/ 1118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp