第25章 傷ついたキミの瞳に、青く小さな恋の果実を… カラ松
主人公視点
部屋に響く艶やかな吐息。
したたる汗。
心を溶かす大好きな匂い。
甘く響く声。
「主…今夜も綺麗だ」
休むことなく繰り返される優しくも激しい愛撫。
そして、
「愛してる…」
甘美な囁き。
受け止めきれないほどの愛が心から溢れていく。
「もう……ダメ…からまつ…くんっ…」
何度目の快感の波に襲われた時だろうか。
急に、ブレーカーが落ちたように目の前が黒で塗りつぶされた。
疲れの溜まった週末。
仕事後、彼に抱かれるのは少々無理があったようだ。
「主!どうした!?おいっ!!」
わたしは、突然激しい頭痛とめまいに襲われ、セックスの途中、カラ松くんの上で意識を失ってしまった。
・・・