第24章 ※青りんごサワー チョロ松
チョロ松視点
僕は玄関にいる。
レトロな黒電話の受話器を耳に当てて通話中。
相手は、僕だけの愛しのアイドル兼彼女、主ちゃん!
「ねぇ、今日会えない?」
少し緊張して声が上ずった。
この間の夢のようなひと時を忘れられず、僕はまたラブホに行こうと誘った。
だけど、返事は僕の期待を裏切るものだった。
『ごめん、今日生理なの』
早速断られてしまった。
なんとなく、そんな時期かなとは思っていたよ。
女の子ってさ、大変だよね。
アソコから血が出るとかさ、男からしてみたら恐怖でしかないよ。
チンコから血が出たら、例えそれが月一の恒例行事だとしてもその度に泣くと思う。
主ちゃん、きっと今シンドイんだろうな…。
でも会いたい。
その顔を見たいし、受話器越しじゃなく生声で鼓膜を震わせたい。
「じ、じゃあさ、夜飲みにいかない?」
『え?飲みに行きたいなんて、珍しいね?』
確かに、飲みは初めて誘ったかもしれない。
あんまり酔うと勃たなくなるから避けてたってのはある。
だけど、別に性行為がないならば、いくらでも酔えるし、酔った主ちゃんを拝みたい拝んでみたい!
「二人で飲んでたくさんおしゃべりしようよ!」
おしゃべり大好きな主ちゃんならば、きっと食いつくはず。
『やったー!!じゃあ仕事終わってからだと、19時くらいには赤塚駅着くから駅で待ち合わせしよ!』
(や、やった!)
「わかった!その、ありがとう!」
『こっちこそ誘ってくれてありがとう!楽しみにしているねっ!』
・・・