第1章 長男との初夜
主人公視点
ある日、おそ松くんから突然仕事が見つかったと連絡があり、その後パッタリ音信不通になった。
その数日後、無事連絡が取れてこうして会っているけれど、げっそりとした姿でわたしの前に現れた時は、心底心配したものだ。
なんでも、住み込みのブラック工場で狂うほど働かされて脱出してきたとかなんとか…。
そんなわけで…
・・・
「主ちゃんー!俺がんばったよー!ご褒美ちょうだいよー!!約束だったじゃあーーん!!」
「そ、そうだけどまだ映画途中だよ?」
今日はおそ松くんがうちに遊びに来ている。
仕事をしたらセックスさせるなんて安直な約束をした結果、わたしの家で初お泊りデートを迎えていた。
夕飯を食べ、2人で選んだゾンビ映画を観ていた時に、おそ松くんはついに駄々をこねだした。
「映画は後回し!もう我慢できない!!」
「キャッ!?」
強引に押し倒され、両手を掴まれる。
脚を開かれ、間に彼の身体が入ってきて身動きの取れない状態になった。
「やだっ!待って!」
「嫌がれば嫌がるほど激しくしちゃうよ〜?」
ニーッと妖しく微笑む彼からは、どうやら逃れられそうにない。
「いただきまーす!」
首筋に舌が這い、甘い痺れに襲われる。
ビクンと肩が震え、力が抜けてゆく。
「そうそう、素直になれば、気持ちよくてヤラシーこと、いっぱいしてあげるからね」
「も、もう…っ!」
「よしよし」
おそ松くんはそういうと、わたしの前髪をかきあげるように撫でて深い口づけをしてきた。
熱い舌がわたしの口内を犯す。
舌を絡め取られ唾液が混ざり合う。
歯茎まで舐め上げられ、びっくりして身体を動かすと、キツく抱きしめられた。
「逃げんなよ?」
そう言うと、また激しいキスの嵐。
「ん……」
(頭が…ぼーっとしてきちゃう…)
キスをしながら、おそ松くんは器用にわたしの服を脱がせてゆく。