第13章 チョロ松の台本 愛のむきだし編
チョロ松視点
行為を終え、二人でゼリーを食べているとみんなが帰ってきた。
僕らを見た途端、十四松が目をまんまるにしながら叫ぶ。
「主ちゃんはっけーーん!!」
十四松の後ろからヒョコッと顔を覗かせるトド松。
「あれ?すっかり仲直りしちゃって」
「皆さん…ご心配おかけして…すみませんでした」
「いーのいーの、固いこと言うの禁止ね!俺もゼリーちょーだいっ!」
おそ松兄さんの一言を合図に、みんなで座ってゼリーを食べ始める。
(よしっ、今度はちゃんと紹介するぞ!)
「み、みんな!ちょっと、いいかな?」
五人の視線が僕に集まった。
「さっきは、心配かけてゴメン!そして、改めて紹介させて!」
僕の横に主ちゃんを立たせる。
「僕のアイドル兼カノジョの主ちゃんです!みんな、よろしく!ちなみに、彼女とはゆくゆくは同棲して、結婚を確約している仲なんだ!!そして、家と車を購入後、子づくりセックスして、老後に向け綿密な人生設計をふた」
「黙って」
急にトド松が立ち上がった。
「え?いやまだ途中なんだけど?」
「だ、か、らっ!!いちいち言わなくていーからっ!!彼女の主ちゃんです!それだけでいいでしょ!?なんっで反省しないかなぁ!!働いてもないのに順風満帆な人生宣言しないでっ!!??」
「えぇ?なんだよせっかく紹介したのに…ねぇ?主ちゃん…ってどどど、どうしたの!?」
主ちゃんを見ると、遠い目をしながらペタリと座り込んでいる。
「あ、あはは…力抜けちゃった…」
おそ松は、主ちゃんに近づき肩にポンと手を置いた。
「ホントこいつが、なんかゴメンね。まぁ、俺でよければいつでも相談に乗るし、なんなら身体で慰めてあげるから、いつでも連絡してよ!!」
「コラァ!早速セクハラ発言するなっ!!」
「オレには近づかないほうがいい…。恋の火傷をしたくないならブフォッ!?」
なんかイタイこと言い出した次男をすかさず殴る。