第12章 ※チョロ松の台本 ライジング編
チョロ松視点
「よしっ、完成した…!」
人知れず漫喫に通い作成した、僕の血と汗と涙の結晶であるこの台本が、ついに、ついに…!!
全員の個性を程よく活かし、かつキモいイタいウザいバカ共の特徴を一切排除した、完璧に計算しつくした演出感の無い綿密な演出、六つ子の中の六つ子…世界最高峰の六つ子像を、この僕が…チョロ松が作り上げることに成功したんだ!!!
あとはこの台本を、アイツらが演じきってくれればいいだけ…!
そうすれば、きっと主ちゃんは…!!
「すごい!こんな素敵な家族がいる松野家の三男チョロ松くんに嫁ぎたい!毎晩抱いて欲しい!」って感極まって泣き叫び、僕だけのアイドル兼昼は淑女、夜は娼婦なクソエロカワイイお嫁さんになってくれるはず!!
(さぁ行こう…無限の彼方へ!)
強い野望を胸に秘めイスから立ち上がると、印刷を終えた台本を手に漫喫を後にした。
・・・