第11章 十四松の笑顔
おそ松視点
翌朝…というか、数時間後…
「ただいーーマッスルマッスルー!!ハッスルハッスルー!!」
俺がトイレから出たタイミングで十四松のヤローが朝帰りしやがった。
(なんだあのまぶしいほどの満面の笑みは!?しかも何!?なんか肌ツルツルになってるよ!!あのヤロー…俺より先にハッスルしやがって!!!)
5人で玄関までお出迎えする。
「おはよっ十四松兄さん」
「お早いお帰りで…」
一松の嫌味を理解せず、キョトンとしている。
頭に「?」を浮かべる十四松の肩にカラ松が腕を回した。
「コンサートはどうだった?」
「うん!面白かったーー!!」
「へ、へーー。よかったじゃん」
冷静を装うシコ松。
だがしかし、脳内は弟の性行為で頭が一杯という顔をしている。
そこで切り出すのは長男である俺様だ。
「夜のコンサートは?」
「え?行ったの昼間だよ?」
「さぞいい楽器だったんだろ?そうだよなぁ十四松〜?」
「??」
「つまり…ヤったんだろ?」
一松がストレートに聞くと、ようやく俺の隠喩に気がついたようだ。
「うん!クソキモチよかった!!!!」
「死にさらせーーーボケェーーーー!!!!!」
「ボェバァッ!!!!」
死刑執行確定。
俺が飛びかかったのを合図に弟達も十四松に襲いかかる。
朝から兄弟の洗礼を浴びる十四松。
「ギブギブギブギーーブ!!!」
頭担当はトド松。首をスリーパーでがっちりホールドしている。
「へへっ楽器女子紹介してくれるまでやめないよっ!!」
バタつく両手を俺とチョロ松で押さえつける。
「俺も夜の定期演奏会混ぜろやこのヤローーー!!!!」
「二人の言ってる意味よくわかんないけど、ムカつくからまぁいいや!!」
右足と左足を仲良くホールドするのはカラ松と一松。
「…ケツバットの刑に処す」
「オレも女体を奏でたいっ…!!」
まぁ、お前に笑顔が戻ってよかったよ。十四松。