第73章 ※カラ松のお年玉
カラ松視点
クリスマス。
それは、世界中で最もコンドーム消費量が多い一日。
世界中の恋人達が浮かれる特別な夜。
というわけで、このオレカラ松も、クリスマスは主と二人っきり、ホーリーなナイトを過ごした。
濃厚で刺激的な愛に身を任せ、主という存在をこの身一つで味わい尽くしたんだ!
あぁ、まさか主のあんなとこがあんな風になるなんて…。
主の身体は神秘に満ち溢れている…。
いつまでもオレを飽きさせない、デンジャラスビューティだ。
ホーリーナイトについては、過激すぎてとてもじゃないがここに書き記すことは出来ない。ブラザー達とはエロさの格が違う。あの時間を言葉にするなんてナンセンス。
めくるめく時間は、オレの心の中にそっとしまっておくとしよう。
フフーンッ!!
んーー?
どうしたカラ松ボーイ?
主という秘境を、また探検したいというのかーい?
そんなに自己主張をしちゃダメだぁ。
だって今は、
「カラ松くん、甘酒飲む?」
「あぁ、センキュー」
ハニーと二人で初詣に来てるんだからな!
いや、正確には二人じゃあない。
「主ちゃん、ボクのハチミツゆず茶飲むー?」
「ううん、甘酒があるから平気だよ。ありがとう」
間接キスを狙うあざとい末っ子に。
「おおーー!!すっげーーひとーー!!」
十四松な十四松。
「十四松…はぐれんなよ。はぐれたが最後、ヤツらの餌食になる…」
屈折したシャイボーイ一松と。
「ヤツらって何?リア充の事?この列に並んでるだけでけっこうダメージきてるけどね。うわぁ、高校生カップルとかきっつ」
一松と違うベクトルで屈折したチョロ松。
そして…
「安心しろみんな!今年の初詣は女子様が俺たちについている!!ねー主ー!」
なぜかハニーを呼び捨てな、馴れ馴れしいおそ松。
そう!
ブラザー達も一緒なんだな、これが。
大晦日にハニーを連れ実家へ帰り、日付が変わってすぐみんなで初詣へ来たんだ。