第7章 ヒロさんの秘密
それからしばらく3人はコソコソしたあと、私の元へノコノコとやって来た。
「お嬢様」
ヒロさんが呼ぶから振り向くと、何やら真顔。
不機嫌なのか、はたまたビジネススマイルなのか。(笑顔にしては無愛想だな)
「な、なに」
オドオドしながら返事すると、ズバリと双子の片割れ颯良が言った。
「お嬢様とヒロさんって、ただの執事と主の関係ですよね!!?」
当たり前じゃないか。
そのほかにどんな関係があるってんだい。
親子?兄妹?
いやいや、ヒロさんとは無理でしょ...
「うん。もちろん!」
自信満々に答えるとヒロさんの眉がピクリと動いた。