第6章 光琉×月季
「私、そういうのキライなの。怜奈、知ってるよね??」
「...ごめんね、光琉」
身分違いの恋。
そりゃ一般的に見たら燃えるのかもしれない。
でも、私には出来ない理由があるんだ。
月季はあくまでも執事、そして同級生。
何にも変わらない、その身分。
そんなこと、私は重々承知してる。
「...ごめん、言い過ぎた。私も悪かったの、ムキになった」
「光琉、ごめん。でも、それは乗り越えなきゃいけないって思うの」
そうなの。
そうなんだよ。
私もそう思うからこそ。
執事はキライなの。
昔みたいに、居なくなったりしたら。
怖いでしょう?