第6章 光琉×月季
「あれ、光琉ちゃんだよね。久しぶり」
「え、....え?」
戸惑うのも当然だと思う。
だって、知ってる先輩だと思ってた人が先輩じゃなかった....
あ、いや先輩だけど...
「もー快斗、せっかく落ちそうだったのにぶち壊しすんなよなぁ!」
「圭斗、俺のフリしてたんならマジでやめて」
同じ顔の人が、同じ声で話してる。
横で香織は笑いをおさえてる。
こんがらがる私に快斗先輩が苦笑いしながら訂正する。
「ごめんね、俺ら一卵性の双子なんだ。チャラいのが圭斗だから!」
「は、はあ...」