第5章 光琉×颯良
「買ったの?高そう...」
「貰った、ていうかお母様に....」
じゃらん、とネックレスを垂らす。
確かにこれはお母さんの趣味だ。
「要らない。」
「貰っときなよ、せっかく貰ったんだから」
「海斗兄さんは、お母さんの味方だもんね」
ネックレスをしまう。
海斗兄さんはお母さんを裏切れないもんね。
「光琉、俺は....」
「勘違いしないでよ。私は、構ってもらってる気なんか全くないから」
ん、
差し出したのは指輪。
「お母さんに渡して。私の趣味じゃないから」
「自分で渡せ」
グイッと海斗兄さんに押し付ける。