第4章 光琉×優
玄関で優を待っていると、ちょうど弘太くんと帰宅した絢人がやって来た。
「あれ、光琉姉さん。どっかへお出かけ?」
「うん。ドレスの新調のついでに買い物に」
「なーんだ、彼氏とデートかと思ったぁ」
絢人がニヤニヤしながらそうわざと残念そうに言う。
相変わらずムカつく弟だ。
「うるさい!!絢人だって彼女居ないくせに」
「お、俺はどーせ見合いさせられんだから...」
悔しそうに言い返す。
モテないだけだろ。
「お嬢様!!お待たせしました」
優が息を切らして駆けてきた。
な、なんと。
私服が見事にカッコイイ。