第1章 まさかの4人?
「では、3時ごろにお迎えに上がりますゆえ」
「ヒロさん、今日はなんだか急いでるみたいね。別にいいけど。行ってきまーす」
「行ってらっしゃいませ、お嬢様」
分かってるさ。
今日は特別忙しい日なのぐらい。
私が通う有名私立学校には執事学校が併設されている。
そこの卒業生は私達のようなお嬢様、御曹司などの家に何人かずつ仕える。
その執事たちが来る日が今日なのぐらい、分かってるさ!!
なにさ。ちょっとぐらい丁寧に扱ってくれたって良いじゃない。
ヒロさんには、やっぱり執事が大切なんだ...
「はあ。」
「光琉!!!ため息吐いてどーしたの?」