第9章 榊原梓人と双子
『つき、おれがおまえをわらわせてやる!』
『....そら』
『おまえはおれのだいじなきょーだいだろ?』
『...でも、』
『おまえのそばにつきそってやれんのおれだけ
なあ、つき。おれはおまえをまもってみせるよ』
『...ははっ、むりだよそらには』
『わ、わかんねーだろ!!///
ぜってぇ、守ってやるからな、おまえは....』
“おれのだいじな弟なんだから"
颯良。
俺さ、あのときの言葉が嬉しくってさ。
双子なのも悪くねぇなって、思ったんだ。
「ねぇねぇ、月李!
どっちが似合うと思う?!」
「こちらですね」
「そう、かなあ....」
それでもお前は、
今でも俺のこと守ってくれんのかな。
本当に、守ってくれんのかな。