第1章 まさかの4人?
家に着くとちょうど弟の絢人が居た。
相変わらずチビだな。
「あやとー!!」
「あ、光琉姉さん」
「光琉様、お帰りなさいませ」
横に居た執事の八嶋弘太が挨拶する。
絢人の2つ上の中二。
「絢人、郁は?」
「もう帰ってると思うよ。圭くんと遊んでるんじゃないかな」
圭くんとは郁の執事だ。
まだ見習いなのだが、かなり優秀だ。
「光琉姉さんも嬉しいでしょ。4人も執事つくんだよ」
ニヤニヤしながら絢人が聞く。
「うるさいわね、嬉しくもなんともないわよ!!」
頬を思いきりつねってやった。