• テキストサイズ

【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第11章 うつ向く


試合当日。
駅のホーム。

私は固まっていた。


「碧、顔色悪いぞ。大丈夫か?」

聞かれても返事が出来ない。


「ほら、もうすぐ電車来るわよ。覚悟決めなさい」

リコの激が飛ぶ。

「だいたい、そんなにダメなら、なんでもっと早く言わないのよ」と怒ってる。ごもっともだ。

「ご、ごめんなさい…一人じゃないから大丈夫だと思った…」


「なんで、そんなに電車が苦手なんだよ?」


日向に聞かれたが、それには「ごめん…。答えたくない」と答えた。


「なんなんだよ!それ!」

日向の額に青筋が見えるが、いくら怒られても話したくはない。


「…ごめんなさい」

呟くように謝れば、


「まあまあ」


と土田が日向を宥めてくれた。




ホームに電車が入ってくる。
/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp