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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第44章 変わる【side水戸部】


「何ムキになってんだよ。冗談通じねーな」

教室を出た碧を追いかけようとしたらその言葉が聞こえて立ち止まる。

許せなかった。

手を出しちゃいけない事は頭では分かっているのに、それを押さえきれなくて掴みかかった。

小金井や他のクラスメートが止めてくれなきゃ、殴ってしまってたんだろうな…。


「水戸部!!アンタがソイツらを殴ったら碧ちゃんが泣くよ!!」

そう言われて、やっと我に返った。

教室を出たはずの碧が悲しそうな顔をして高橋さんの隣に立って居て、

周りを見渡せば俺が弾き飛ばしたであろうクラスメートが居て。

隅には女子が固まっていて。

自分がしてしまった事の大きさに気がつく。

身体の大きな自分が暴れたらこうなるのは当たり前だろう…。

俺は何をしてるんだろう?

皆、ごめん…

頭を下げて、碧の手を引いて教室を出た。
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