第39章 陰る
入浴後。
さぁ寝ようとベットに潜り込んだ時、凛からメールが来た。
私達は、メールでのやり取りを毎日するわけではない。
家に帰れば、
凛は家事とか、ご兄弟の相手で忙しい。
それに、私達は高校生。嫌だけど…宿題だってある。
急用じゃなければ、明日会って話せばいい。
だから、私のメールBOXの殆どは連絡事項だったりする。
勿論、たまに寂しい時もあるけど…。
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From:凛
To :
Sub :
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碧が焼きもち妬いてくれて嬉しかった。
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既にくだらない怒りの気持ちは消え去っていて、受信された端的なメールに顔がにやける。凛らしい…。
【焼きもちなのはわかってる。ごめんなさい】そう、返信した。
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From:凛
To :
Sub :
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謝らなくていいよ。
俺はいつもだから。
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【いつも?】
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From:凛
To :
Sub :
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木吉に頭撫でられて、うつ向いてた。
前からずっと思ってたけど、
本当は碧に触って欲しくない。
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あぁ、帰りの話しか。
そっか。私達は同じだったんだ…
少し安心した。
呆れられていないことに、
無理して隠さなくてもいいことに、
凛も同じだということに…。