• テキストサイズ

【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第4章 従兄弟


「いいんじゃね。別に」
裕ちゃんが言う。

「細かい事は、馴れだし。お前、どんくさいけど、バカじゃないから出来るだろ」
そう加えて、私の頭を撫でた。


裕ちゃんの手は結構好き。
お兄ちゃんの次くらいに好き。

同じ年の裕ちゃんだけど、私的には完全に兄のような存在だ。もちろん清志くんも。

だから、常にお兄ちゃんが3人いる感じだ。


それに3人共背が高いから、一緒に居ると人並みの女の子の様な気分になれる。

男子と目線が同じじゃない。
『でか女』と笑われたりしない。


当たり前のそれがとても嬉しくて、居心地がいい。

だから私は、どっぷりと甘えている。
いつも、守ってもらっている。

そんなんじゃ、本当はダメなんだけれど…。




「いいんじゃね」
と言う裕ちゃんとは反対に不服そうなのは清志くん。


「碧が男バスのマネージャーとか…想像出来ねぇ。てか、男ばっかだぞ。無理だろ。出来ねぇだろ?」


なんて呟いてる。

清志くんの言いたい事はわかる。
わかってる。けど…。



言い返したい気持ちを押さえて、



「もうちょっと考えてみるよ」


と答えた。







/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp