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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第29章 浮かぶ


IHの予選が始まる。


初戦の相手は、外国人留学生が居るらしく、「危ういわ」とリコがぼやいていた。



「碧、火神くんと黒子くんに特別メニュー組むから付き合って。主に火神くんのフォローね」


リコからの指示で、私はそちらに付いている。


火神に組まれた特別メニューとは、自分より大きい人を押さえる方法を凛が伝授する事らしい。


木吉が入院してからポジションが変更になった凛。
誠凛では木吉の次に背が高くても、Cとしては低いらしい。


その差を埋める為に、ずっと努力していた。



『木吉が居なくなって、誠凛のインサイドは弱くなった』


そう言われてしまう事は多々あったけれど、凛は彼なりの方法で皆を支えていた。

穴を埋めようと必死だったと思う。


スポーツをした事ない私にはその苦労は分からない。

でも…チームの為にと新しいポジションに一から取り組む姿勢はすごいと思った。

素直に尊敬した。


今回その技術を火神に教えて、次の試合に挑むらしい。


だけど…
私が何をフォローするんだろう…

考えていると、「陽向サン…あの…」と火神の声がした。
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