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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第28章 閊える


【昼休みに全員集合】

リコからメール。



「今日は27日だし、景気づけにね」


休み時間に集合すれば、笑顔のリコが言う。


無事に勝利で終った昨日の練習試合は、火神がリングを壊したり、黒子が怪我をしたりと、大変だったらしい。

一年生が限定のカツサンドを買いに行っている間、昨日の事を気にしてよそよそしい日向に「勝てて良かったね」と笑えば、ぎこちなく「おう」と返ってきた。


「陽向、悪かった」

聞こえたのは日向の呟き。

そうだとは思っていたけど、
やっぱり、日向は『留守番しろ』と言った事を気にしてる…


残ると決めたのは私なのに、
日向は全然、悪くないのに、

なんだか…いたたまれなくなって、


「私、ジュース買ってくる。昨日さぼったお詫びに皆のも買ってくるね」



逃げる様にその場を離れた。


「ちょっと。碧!」


リコの声が聞こえたけど、

聞こえていない振りをして、階段を駆け降りた。



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