• テキストサイズ

【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第26章 増える


高橋さん、基、梓ちゃんはリコとお知り合いらしい。『生徒会で一緒』だと言っていた。

確かに、ハキハキした彼女はリコと似ている。





「新入部員、どれくらい来るかしら?」
更衣室で着替えながらリコが言う。

「たくさん来るかな?楽しみだけど、不安…」

そう、洩らすと、
リコからまったく実感の沸かない喝が飛んできた。


「もう、頼むわよ。先輩!」


そう、先輩なのだ。
実感が無さすぎて困る。


「ほら、背筋伸ばして!しゃんとして!いくわよ」

カントクの顔をした彼女はとても凛々しい。

先日、『鉄平と別れた』とうつ向く彼女とは別人だ。
もう、吹っ切れたのだろうか…?

そんな事を考えながら、先に出た彼女の背中を追いかけた。
/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp