第2章 出逢い
結局、彼等には少し考えさせて欲しいと告げて、その場を離れた。
お兄ちゃんの背中につかまり、ため息をつく。
スポーツに興味がなくて、バスケのルールなんて全然わからない。
運動が苦手な私にマネージャーが務まるんだろうか…
そもそもマネージャーって何をするんだろう…
『やる気次第‼』そう言ったリコちゃんの笑顔が頭に引っ掛かる。
きっと、私が『やる』と言ったらお兄ちゃんは喜んで教えてくれるだろう。
同じ様にバスケをしている従兄弟達もきっと…
バカにはされるだろうが、聞けば教えてくれるはず。
相談してみよう。
考えている間に、伯母さんの家についた。