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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第18章 戸惑う


「とりあえずね…」彼女が話しはじめる。

「緊張しちゃうのは仕方ないと思うの。でも、避けるのはよくないかな」

「うん」

「そんなにあからさまに避けたら、『嫌われた』と思ってるのは水戸部くんの方かもよ」

「えっ?」

「だって、仲良くしてた子がだんだん自分を避けるようになったらそう思うでしょ?」

「うん…でも、焦っちゃって体が勝手に…」

「その気持ちはわかるよ。だから、急に前みたいにしなくていいから、目が合ったらニコッて笑ってみたらいいんじゃないかな?」

「笑う?変じゃないかな?」

「反らすよりもずっといいと思うよ」

「うん」

でも、それすら出来そうにもない位、私にはキャパオーバーな感情だった…。

つい、うつ向く。


「碧ちゃん、そろそろ時間だよ。戻ろう?」

「そうだね。話し聞いてくれて、ありがとう」

私がお礼を言うと、


「どういたしまして」と笑う彼女はやっぱりとても素敵だ。

私も、こんな風になりたい…。
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