第18章 戸惑う
私達の毎日は変わらない。
朝練して、
授業を受けて、
また、練習して…。
変わったのは、私の気持ち。
『好き』と気づいてしまってから、気持ちが大きくなるのはそんなに時間がかからなかった。
自分でも嫌になるくらい…。
気づくと水戸部を目で追っている。
そのくせ、目が合うとすぐ反らす。
以前の様に水戸部と関わる事が出来なくなった。
緊張して、焦ってしまう…。
徐々に距離を取るようになり、最近では避けるようになってしまった。
我ながら嫌なヤツだと思う。
このままじゃ…たぶん嫌われちゃう。
昼休み。
今日も仲良くお弁当を食べていた二人に近づき、「ちょっと貸してください」と土田に頭を下げて、彼女を連れ出した。
「碧ちゃんどうしたの?」
来たのは中庭。
すがる思いで彼女に相談した。