第6章 Sixth sense
「……もう無理か?」
「も……無理……」
だってもう可笑しくなっちゃいそうなんだよ。
豊久にこんなにも愛されて壊れちゃいそうなんだよ。
「ん……俺(おい)もそろそろ終いじゃ。
もうちくと辛抱せい。」
豊久は繋がったまま
「の顔を見ながら果てたか。」
そう言ってまた私の身体を反転させた。
膝が胸に付く程に身体を折り曲げられ、豊久の物が抜き差しされる様が私にも丸見えだ。
「やだ……これ…やっ……」
「恥ずかしいんか?」
「ん……恥ずかしいよぉ…」
「そん恥じる様が益々俺(おい)を煽るわ。」
意地悪く笑った豊久の抽挿はどんどん激しくなり、厭らしい水音と余裕の無い呼吸がお互いを昂らせて行く。
「はっ………
俺(おい)も限界じゃ。
………良いの?」
私は涙を滲ませてこくこくと何度も頷いた。
そんな私の頬を豊久の両手が優しく包み込む。
「…………出っど。」
その瞬間、私の最奥に留まった豊久から熱い物が吐き出されるのをはっきりと感じた。