第4章 Crazy four
「あらあら、随分と愉しそうじゃない、あなた達。」
そこに突然サン・ジェルミさんが現れた。
「子供がどうとか聞こえたけど……なあに?
ったらトヨちゃんにヤられちゃったワケ?」
「ち……違いますっ!」
「なあんだ、違うの?
つまらないわねぇ。」
サン・ジェルミさんのからかうような笑顔に、また私の顔が赤くなってしまう。
「どうした、オカマ伯。
また国盗りの催促か?」
信長様が助け舟を出すようにサン・ジェルミさんに問い掛けてくれて、私は漸く一息吐く事が出来た。
「まあ、それもあるけど……
今日はあなた達にも都合の良いお話を持って来たのよぉ。
感謝なさいな。」
ニヤリと笑ったサン・ジェルミさんを見て、身体中がゾワッと粟立つ。
この人……絶対何か企んでる。