第3章 Triple fighter
「、歳はいくつじゃ?」
「え……ハタチ………20歳だけど…」
どうして今、そんな事を聞くのかな?
「そいでんもう一人二人は子がおるのじゃな。」
「いっ……居ないよ。
子供なんて……」
「なんじゃ、子が産めん身体か?」
「違うよっ!
まだ結婚……えーと…婚儀もしてないんだから…」
豊久は何だかピンと来ない顔をしてる。
そうか、この人の感覚では結婚してから子供を作って…とか、生涯1人の相手と添い遂げて…とか、私の時代の当たり前が通じないんだ。
「とにかくっ……
私は子供が産めない訳じゃなくて、
自分の意思で産んでないだけだから!」
何でこんな事を真剣に訴えてるの、私は。
もう恥ずかしくて情けなくて、豊久の顔がまともに見られない……のに、豊久は私の目前に顔を寄せ真面目な目をして言った。
「ほうか。
そいでん、お前(まあ)が俺(おい)の子を産め。」