• テキストサイズ

Indispensable~ドリフターズ~

第13章 AFFECTIONATEー深愛ー


「あーーー…信長殿、狡ーーーい。」

呑気なその声に顔を向けてみれば、与一さんとサン・ジェルミさんが私達に向かって歩いて来た。

きっと2人共、私と信長様の話を聞いていたんだろう。

だからこんなに態とらしい位……何でもない顔をしてくれているんだろうな。

「信長殿ばかり狡いですよ。
 僕だってさんに触れたいのにー。」

「はあ、仕方にゃーの。
 少しだけだぞ………ほれ。」

そう言って信長様は、私の身体をそっと与一さんの方へ向ける。

それって信長様が決める事なのかなぁ…なんて思っていると、少し身を屈めた与一さんの唇が私の唇に重なった。

一瞬の出来事だったけど驚いて目を瞬かせる私に向かって、与一さんは笑顔でウインクをする。

「これ、お豊(トヨ)には絶対内緒にしておくからね。
 バレたら僕は膾斬りにされちゃう。」

「ふふ……そうですね。」
/ 169ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp