第13章 AFFECTIONATEー深愛ー
そんな眠気を一瞬で覚ましたのは……
私の腿に当たっている豊久の変化だった。
腿の感触だけで、それがどんどんと熱く固く膨張していくのが分かる。
自分から「抱いて」なんて言った癖に、この程度で照れてしまう私はやっぱりまだまだだな。
「えっと……豊久…あの、これ…」
ちょっとこのまま放って置くのも…と思い、腿をおずおずと擦り付けてみると
「ああ…大きくなっちょるのう。」
豊久は何でも無い事のように言った。
そんな豊久を目を瞬かせて見つめると「仕方無か!」と鼻を鳴らす。
「惚れた女子を抱いとるんじゃ。
こうなるんは当たり前ぞ。
を抱いておって、こうならん方が可笑しか!」
相変わらず照れもしないでストレートに伝えてくれる豊久に、胸がギュッと締め付けられた。
私も同じだって伝えたいよ。
私だって………
私は豊久の手を取ると、勇気を振り絞って自分の股間に導く。
「……?」
「私も……だよ…」
掠れた声で呟いた途端に豊久の指先が僅かに動き、くちゃ…っと厭らしい音を鳴らした。
「ん…濡れちょるの。」
そして豊久の指が挿し込まれ、ゆるゆると私の中を擽り出す。
「……んっっ!」
素直な反応を見せる私の額に口付けてから、豊久は柔らかい声で言った。
「ああ…ほうっとしたど。」
「……え?」
「ん中…熱い。
ちゃんと濡れて熱うなっちょる。
……ちゃんと生きとる。」
「……うん。」
微笑んで頷き答えたけれど、そのまま擽り続けられればもっと…と端ない欲望が頭を擡げてしまう。
「ね……豊久。
指だけ…じゃ……」
淫らな女だと思われちゃうかな。
でも今は、どうしようもなく豊久が欲しい。
途端に私の中から指が抜き出され、その湿った指先をペロリと舐めた豊久から熱い視線を注がれているのを感じた。
「格好付けて無理にせんで良か言うたが、
どうやら俺(おい)も限界じゃ。
まっこと、には敵わんの。」