第2章 Second impact
「やだぁ……女じゃないのォ。」
その時、また見知らぬ人が現れた。
えっと………女性…なのかな?
ずかずかと入って来たその人は、無遠慮に私をジロジロ見ながら舌打ちをする。
「何よォ……
新しい漂流者(ドリフ)が現れたって聞いたから
どんなカワイコちゃんかと勇んで来たのに
女じゃ意味無いじゃない。」
「おう、オカマ伯。
あまりを驚かせるんじゃねーよ。」
どうやら信長様はこの人を知ってるみたいだ。
「やだ。
あんた達、もう慣れ合っちゃてるワケ?」
オカマ……?
ああ、この人男性なのね。
うん、ちょっとホッとした。
………何故かは分からないけど。
長身で長髪厚化粧、中世ヨーロッパの貴族みたいな服を着てる。
あまりにインパクトてんこ盛りのビジュアルに目が釘付けになってしまった。
怖いもの見たさ…ってやつかな。
そんな私に気付いた彼はニヤリと笑って言う。
「あなた……お名前は?」