第2章 Second impact
「会った!
会いました、その人に!」
信長様に言われて、私は鮮明に思い出した。
訳が分からないまま受けた衝撃と雪崩れ込んだ人達に押し潰されて、もうこれ死んじゃうのかもって思った瞬間に……
私はその通路に立ってたんだ。
そこに眼鏡を掛けた公務員みたいな男の人が座って居た。
そしてその人がちらりと私の顔を見て手元の書類に何かを書き込むと、突然私は石造りの枠で囲われた暗闇に吸い込まれてしまった。
身体中に絡み付くようなねっとりとした真っ暗闇が酷く気持ち悪かったのを覚えてる。
その感覚にゾクッと身体を震わせて、両腕で自分の身体を抱き締めた。
「やっぱりも……か。」
そう呟きながら信長様はゆらりと立ち上がる。
「やっぱり…って事は、皆さんもそうなんですね?」
私の問いに3人はゆっくりと頷いた。