第8章 Violet Moon~土方歳三~
「此所も………」
の柔らかな乳房をそっと撫でる。
「此所も………此所も……」
身体を反転させ、背中から臀部に掛けて指を這わす。
「此所も………」
「や………ぃ…やぁ……」
自由に為らない身体で、それでも必死に抵抗を試みようとするを再び仰向けに転がし開脚させてみれば太股の内側、秘部間際まで是見よがしに情事の名残が残されていた。
「俺が着けた物では無い。」
そう呟き、ぎりぎりと歯を食い縛る。
が身を任せたのは島津である事は明白だ。
島津に対する厭悪は既に限界まで膨らみ、これ以上大きくなる筈など無いと思っていたが……
未だ俺を追い込むのか?
「死ね、島津。
決して生かしておけん。
死ね。
ただただ死ね。」
俺の呪詛と言うに相応しい呟きに
「だ……め……駄目……」
が苦痛も顕に声を絞り出す。
それ程の苦しみを与えられても尚、貴様は島津の身を案じるのか?
俺は荒い呼吸を繰り返すの唇を自分の唇で目一杯に塞いだ。
上手く呼吸が出来ないはびくん…びくんと何度も身体を弾ませる。
もう限界だろうと思われる所でを解放し、俺はその愛らしい口の中に指を差し込みながら囁いた。
「貴様のその口は……
俺の生き様を紡ぎ出す為だけに在るのだ。」