• テキストサイズ

華のように 鬼のように ~ぬら孫夢小説~

第3章 神の率いる百鬼夜行






「おい、四代目。俺を忘れんじゃねぇ。」





野太い声が聞こえ、紫苑がごめんと手を合わせる。

ずけずけとリクオの前に来てどかっと座り込んだ、赤髪の妖怪。


「俺は鳳凰。朱雀と同じ、炎の鳥だ。太陽の化身ともいわれる。」

「おいそこどけよ。俺がまだだ。」



鳳凰を前足で押しのけたのは、空色をした獣。


「おい!こら、てめぇ。風牙。何しやがる!!」

「おめぇがどかねぇからこうなってんだ。鳥は大人しく空でも飛んでろ。」

「なにおぉ~!!」

「んだ?やんのか?」

「いい加減にしなさい。」



紫苑の鋭い声が静かに響き渡る。二人は口喧嘩はやめたものの、互いににらみ合ったまま。



「…用が無いなら下がりなさい。」

「総大将!こいつが…」「こいつが俺を…」


抗議の口を開きかけた二人は紫苑の様子を見ると、おそれおののき大人しくなった。
/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp