第6章 雄英体育祭
「雄英体育祭…」
不意に聞かされたその言葉に、私は思わず目を見開く。
「そう! 2週間後にある雄英体育祭だ! 一生に3回しかない最大の機会!キミも存分に生かそうと考えていることだろう!」
私が休んでいた分のプリントを提出し、教室に戻ろうとしていた時だった。呼び止められ、振り向いた私に、この教師はそう言ってきたのだ。
「……え…」
もちろん、久方に学校に出てきた私がそんなこと知っているはずもなく…私は顔を引き攣らせた。しかし、この教師は私の様子なんか微塵も気にすることなく、さらに衝撃的なことを口にした。
「だが、何故かマスコミにキミのことが知られてしまってね。なるべくこちらで対処はするが…キミも気をつけてくれ。まぁ、心配ない! キミは自分の力を信じて、頑張ってアピールしたまえ!」
……まじですか…