• テキストサイズ

私の敵はヒーロー

第15章 新たな門出と、仮免


「なーんてね!!」
「……え?」

あまりの鋭い視線に、半泣きになりそうだった私だったが、お茶子ちゃんの言葉に顔を上げた。

「てふてふちゃんが頑張ってること、ウチ知ってるし!!」

ニカッと私の背を撫でるお茶子ちゃんに、私はうるっとくる。百ちゃんもやれやれ犬猫山さんにも困ったものですわ…と言いながらも、特にお説教もないよう。三奈ちゃんが私の手を引いた。

「てふてふちゃんもモテちゃって大変だ。私にも少し分けて欲しいなぁ!!」
「み、三奈ちゃーん!!」

A組女子の優しさに私はすっかり甘えてしまう。更衣室へ行く前、私は思い出したように爆豪を呼んだ。

「あぁ!? なんだ…」
「かっちゃんの馬ー鹿!! デリカシーなさ男め!!!! A組女子の優しさを見習え!! それだから、モテないんだよ!!!! 自分がモテないからって、私に当たるな」

舌をべーっと突き出し、私はダッシュで逃走。後ろでは、案の定爆豪がかなり怒っていた。

「上等だクソ女ァ!!!! 息の根止めてやるよ!!!!!!!!」
「爆豪…お前、本当に不器用な奴だな…」
/ 328ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp