第4章 人命救助訓練とヴィラン連合
「13号に・・・イレイザーヘッドですか・・・
先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが・・・」
黒霧さんが相変わらずひやりとした声で言う。それは私に向けられているような気がした。………やべ。まぁ、だけど後から来るよ的な顔をしとけばいっか。あぁ、スパイって辛い。私は落ち着いた顔をした。………黒霧さんって鈍ちんなところがあるから、てへぺろみたいな顔をすれば流石にわかってくれるかな?…………それは流石に馬鹿にされていると思うなうん。
「……平和の象徴が……いない?」
あぁ、そういえば彼も来るんだった。面倒なことこの上ない。私は今、雄英のヒーロー志望の生徒としてここにいるのだから。融通の利く黒霧さんはまだしも、かれとあと1匹は面倒だな。構わず殺しに来そうだな。
「子供を殺せば来るのかな?」
ほぉら、やっぱり。ぞわっとしたものが貫いてくる。皆殺しにするまで止まらないなこりゃ。