第12章 楽しい楽しい林間合宿
「ん?緑谷はどうした? あのガキは……その奥か? ちっ、めんどくせぇな。壊しちまうか」
おおきく振りあげる拳に、私は口を開いた。
「ねぇ、私と爆豪くんになんの用があるの?」
「あ?」
「私達は生徒、しかもヒーローの卵。あなたたちとは相容れないと思うけど…」
「知らねぇよ!! あいつらが考えることなんかな!!」
あいつら死柄木たちのことか…?確かに、緑谷に対して、死柄木が何かしらの執着心を見せていたため、それは分かる。爆豪だって、今回の私の任務にも関係してる。だが、何故私が狙われているのかが分からない。私はふと、最近あった出来事と、こいつらが死柄木たちと合流したことを繋げた、あることが思い出される。
「……まさか…ヒーロー殺し関係じゃ……」
「おっ、鋭いな」
まじかよおい