• テキストサイズ

松の間

第3章 僕だって*十四松


「でも家族には勝てないよねぇ」

十「そんなことない!僕、兄さん達好きだけど、一之瀬ちゃんはもっと好き。特別だもん!」

気の効いた言葉なんて言えない
ただ自分の思ってることを伝えるだけ

十「確かに今までの僕を知らないかも知れない。なら、これからいっぱい僕を知って!」

「十四松君…」

十「で、一之瀬ちゃんのことも教えて。沢山話して笑って、いっぱい野球しよ!!」

「あはは、野球だけなの?」

十「他にも!いっぱい!」

ね?って僕は両手を広げる
おいでって言わなくても一之瀬ちゃんがポフッと飛び込んでくる

十「僕、これからも嫉妬するかも知れないけど、いい?」

「うん、十四松君の好きの裏返しだもん」


こんな僕を正面から受け止めてくれるのは、きっと一之瀬ちゃんだけなんだろうな

掴み所が無いって言われて、兄さん達に嫉妬して
そんな僕だけど、これからもずっと

十「大好きだよ、一之瀬ちゃん!」

抱き合って、へへって笑い合う
僕の毎日を、君の毎日を笑顔で飾れますように



-fin-

/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp