• テキストサイズ

松の間

第17章 彼氏のフリ*カラ松


デート当日
つつがなく1日が進み、友達カップルからも変な目を向けられることはなかった

というか、妙な言動をしないカラ松君はただただカッコよくて・・・ドキドキしてしまった

人にぶつかりそうになると抱き寄せられたり、話を振ると優しく微笑みながら返してくれたり

カラ松君ってこんな人だったっけ
あの変な言動ばかりに目がいってしまって、彼の本質を見ていなかったのかもしれない

友達のおかげで気付けた、感謝しよう


友達カップルと別れ、帰路に着く
カラ松君が送ると言って聞かないので、お願いすることにした

「今日はありがとう」

カ「あぁ、一之瀬の希望に添えていたか?」

「え、あの、うん。無理なこと言ってごめんね」

何となく申し訳なくて地面を見つめながら歩く

カ「なに、一之瀬の頼みだからな。これくらいなんてことはないぞ」

「カラ松君・・・」

不覚にもまたドキリとした
私どうしたんだろう

カ「ま、また何かあれば俺に言えばいい」

「・・・ありがと」

カ「俺は、お前のためなら・・・」

「え?」

何かを呟くカラ松君
いつもの自信満々な感じとは違い、どことなくソワソワしながらで、うまく聞き取れなかった

カ「・・・いや、たまにこうして出掛けるのもいいな」

少し悲しそうに空を見上げながら言う彼

「そ、そうだね」

色々聞き返したかったけど、何となく言えなかった
そのまま私の家に着いてしまう

どこかギクシャクしたまま、この日は別れた


/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp