第14章 勇気を*チョロ松
翌日、昨日の花屋に来た
「いらっしゃいませ。あ、こんにちわ」
チ「ど、どどうも」
ダメだ、なんだか緊張してどもってしまう
「今日はどうされたんですか?」
昨日と変わらず明るい笑顔
癒されるなぁ
チ「す、すみません。バラを一輪・・・」
「枯れちゃいました?」
哀しそうに眉を下げる
チ「いや、ちがっ!えと、一輪もいいけど、少しずつ増やそうかなって」
「そうだったんですね!ちょっと待っててください」
そう言って小走りに奥へ行き、バラを手にまた小走りで戻ってくる
そのまま昨日と同様に包まれるバラ
「どうぞ」
チ「ありがとう」
このやり取りを1週間続けた
その中で名前は互いに教えあった
流石に変に思われたかな
でも、花が好きな彼女にせっかくだから花で伝えたい
ほんの少し勇気を出して