第8章 たまには強引に*おそ松 R-15?
side.おそ松
お「なー」
「んー?」
一之瀬ん家に来てイチャイチャしようとしたのに、雑誌読んでばっか
俺の方なんか見向きもしない
お「もー、傍に居るのに寂しいじゃん」
机に顎を乗せ、唇を尖らせる
それでも一之瀬は雑誌から目を離さず「そう?」とか言ってる
え、なにこれ…倦怠期ってやつ?慣れ?
嫌だねぇ、こんな空気みたいな扱いされるなんて
お兄ちゃん泣いちゃうよ?
お「スンスン・・・」
「はいはい、泣き真似しない」
そう言いながら雑誌を捲る一之瀬
こんにゃろ
そっちがその気なら・・・
お「よっと」
「きゃっ」
一之瀬の体を後ろへ引きながら翻させ、そのまま押し倒す
我ながら天晴れな早業
「え、なん、んぅ」
お「ふ・・・んん」
両手を顔の横に押さえつけてキスをする
スッと顔を離すと
「何すんの」
不機嫌そうに言われた
ふーん、そうくるか
ならば、と片手を一之瀬の裾から差し込む
「やっ、ちょ、ダメ」
お腹を中指でツツッと撫でる
「んっ、やっ…て、くすぐったい」
あぁ、ヤバい
このままヤりてぇ
いいかな、いいよな?!俺ほったらかしの一之瀬悪いんだし?
よし、ヤろう
そう決めてもう一度キスをする
「ふ、んぅ…は」
一之瀬の唇やらけーな、最高
「はぁ…おそ松?」
名前呼ばれんのも堪んねぇ
そんな事を考えながら裾を捲ろうとした
「ちょ、ヤだって」
抗議の声と静止させる片手
そんなことお構いなしに捲り上げる
「ねぇってば!」
もうすぐ胸が露になる…って所ですすり泣きが聞こえた
「何で?何も言わないし、今のおそ松怖い」
やべ、泣かすつもりはなかったのに
一之瀬は涙を拭うと、俺をキッと睨み
「おそ松のバカ!」
お「なっ!お前が俺のこと放置するからだろ?!」
「だからって無理矢理こんなことしなくてもいいじゃん」
拭ったはずの目元に再び涙が滲む
やり過ぎた、とやっと理解した
身体を起こし胡座かく。一之瀬を引き起こして、胡座の上に股がらせる
お「ごめん一之瀬。俺自分勝手だったわ」
背中を撫でながら言う
すると俺の肩口に顔を埋めながら「ホントだよ」とか言ってる